大学生から独学でピアノを始めたいなら、ぜひ社会人になる前にスタートを切ってください。社会人になってから始めるよりも上達しやすいので、短期間でスラスラ弾けるようになります。今回は、どれくらいで上手くなれるのか、大学生からピアノを始めたほうがいい理由、低コストでできる始め方について解説します。
大学生からピアノを始めて上達するまでの期間・練習量
初心者から始めてスラスラ弾けるようになるまでの期間は、挑戦する曲の難易度によっておおむね次の通りです。
【簡単な曲】
- 片手のみ…1週間から2週間程度
- 両手…2週間から1ヶ月ほど
【初中級~中級】
- 両手…2~3ヶ月ほど
必要な練習量は1日30分~1時間の練習を毎日繰り返した場合です。2日に1回、またはたまにしか弾かない場合はもっとかかります。また、ピアノの上達期間は個人差があるため、あくまで目安ととらえてください。
大学生のうちにピアノを始めたほうがいい理由
ピアノを独学で弾き始めたいなら、ぜひ社会人になる前にスタートを切るのがおすすめです。
時間がたくさんあるから
ピアノは1日30分でもいいので、毎日のように練習を重ねることで上達する楽器です。社会人になると残業や飲み会などでピアノを弾く時間がなくなり、だんだん弾かなくなってしまう人がたくさんいます。
大学生も授業やアルバイトで忙しいかもしれませんが、フルタイムで拘束されている会社員より自由に使える時間があるはずです。時間がたくさんあるうちにたくさん練習して、ピアノの腕を上げましょう。
シニア層より上達が早いから
最近、ピアノはシニア層の趣味として人気があります。定年退職しているシニア層も大学生と同じように時間がたくさんありますが、大学生のほうが体も脳も若いので上達するスピードが速いです。
ピアノは指を器用に動かして演奏する楽器です。シニア層だと指が回らなくて上手に弾けない人も多いですが、大学生はシニア層より指を小刻みに動かせ、練習すればするほど指が速いスピードについてきてくれます。
両手で違う動きをしたり、楽譜を読んだり、頭を使う作業も若い世代のほうが有利です。
一生の趣味&特技になるから
ピアノは年を重ねてもできる趣味なので、今から始めれば一生の趣味や特技になります。社会人になると忙しくて趣味を持たない人や、特技なんて何にもないという人をたまに見かけます。しかし、趣味があると共通の趣味を持つ人と友達になれたり、人前で披露して褒められたりするケースがあるのです。
また、世の中には
ピアノが弾ける=裕福な家庭環境で育った人、お嬢様、お坊ちゃま、上品
というイメージが根強く残っているため、異性にモテたり周囲から一目置かれる存在になることも珍しくありません。実は独学で弾けるようになったと告白すれば、努力家、センスがある人と思われるでしょう。
大学生がピアノを独学で始める手順
大学生でピアノを習うには、できるだけコストを抑えて始めたいですよね。ここでは低予算でもできる方法をご紹介します。
電子ピアノを買う
まずは楽器がないと話にならないので、ピアノを買いましょう。グランドピアノやアップライトピアノなどの生ピアノは高額なので除外し、電子ピアノの購入を検討します。電子キーボードは電子ピアノと違ってタッチの強弱がつけられないため、除外してください。
おすすめは88鍵盤の電子ピアノです。鍵盤の数が88より少ないもののほうが安いですが、難しい曲は88鍵盤ないと弾けない曲もあるので、最初から88鍵盤を買うのがおすすめです。
費用相場は電子ピアノが約3万円~10万円です。初心者はペダルやヘッドホンなどがセットになったものがいいでしょう。
▼おすすめ電子ピアノ
独学用教本・教材を買う
ピアノに初めて触るという初心者は楽譜の前にピアノの教材(教本・教則本)を買いましょう。教則本には、ピアノの前に座るときの正しい姿勢や手の形、楽譜の読み方、指使いの方法などの基礎が書かれています。1冊の本に情報がまとまっているため、ネットで断片的な情報を得るよりも覚えやすいです。
最初の時点で正しい弾き方や上達のコツをマスターしたい人は、DVD付き教材がおすすめです。DVDなら写真やイラストだけでは分からないことまで視覚から学べるので、変な癖がつくことなく独学練習できます。
練習曲をひたすら弾く
ピアノ教本には、指の練習を兼ねた練習曲が収録されています。まずは練習曲をひたすら繰り返し弾き、基本の弾き方を体に叩き込みます。基礎ができていない状態で難しい曲に挑戦してしまうと、何時間練習しても上手くならないため、必ず基礎練習をおろそかにしないでください。
練習曲が両手でスラスラ弾けるようになったら、少しずつ弾きたかった曲の演奏を始めましょう。
まとめ
大学生からピアノを始めると、難しい曲でもだいたい2~3ヶ月あれば弾けるようになります。社会人より時間があり、シニア層より体も脳も若いので、早く始めればそれだけ早く上達します。ぜひ楽器と教本を用意して独学で練習をスタートさせてください。
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