ピアノ練習は基礎練習の繰り返しが大切だと言われていますが、ピアノ初心者だって好きな曲を練習したいですよね。今回はピアノ独学初心者向けに、好きな曲ばかり練習してもいいのかどうか、どんな練習法を実践すれば上手くなるのかについて解説します。
初心者だけど好きな曲ばかり弾いてもいい?
ピアノレッスンでは、好きな曲を弾く前に練習曲を繰り返し演奏します。ピアノ教室に通うと、大人も子どももバイエルやブルグミュラーからスタートするのが一般的です。しかし、あまり好きな曲でないとやる気が続かなかったり、練習する気が起こらなくなって途中で挫折しまったりしてしまうこともあります。
そこでおすすめなのが、自分が好きだと思える練習曲を探すことです。ピアノの練習曲はバイエルやブルグミュラーでなければいけないというわけではなく、これらの曲は古典だから採用されているだけです。指がなめらかに動くようになるなら、ほかの練習曲を使ってもかまいません。
独学の場合はどの曲を弾くか自由に決められるので、ぜひ好きな曲を練習曲にして繰り返し弾きましょう。
好きな曲を練習曲にする方法
好きな曲を練習曲にするといっても、実際どんな曲を弾けばいいの?好きな曲は難しい曲ばかりなんだけど…と戸惑っている人も多いはずです。ここでは、超初心者でも好きな曲で練習を積める方法をご紹介します。
教則本を手に取って確認する
ほとんどのピアノ教則本(教本・教材)には、練習曲の楽譜が載っています。教本によって掲載されている曲が違うため、ぜひ購入前に中身をチェックして、自分が知っている曲、好きな曲が収録されていない確認してみてください。
ピアノ教則本はAmazonなどの通販サイトでも購入できますが、独学者にとっては教科書のような存在なので、書店で手に取ってじっくり吟味してから購入するのがおすすめです。
初心者向けにアレンジされた楽譜を使う
ピアノ教則本に好きな曲が載っていない、どうしても弾きたい曲があるという場合は、初心者向けに編曲された楽譜を練習曲にしてください。楽譜には難易度があり、簡単に弾ける曲もあればピアノ歴数年以上の中級者向けの楽譜もあります。
初心者がいきなり難しい曲を練習曲にすると挫折しやすいのですが、編曲された楽譜であれば、ショパンの「別れの曲」や「トルコ行進曲」だって練習曲になります。
好きな曲でも楽々上手く弾ける練習法とは
好きな曲の楽譜を用意したら、早速練習を始めましょう。上達するためにはコツコツ練習を重ねることが大切ですが、練習の質も重要です。
片手ずつゆっくり弾く
好きな曲を弾いていると、曲を早く完成させたくていきなり最初から最後まで通しで弾いてしまったり、両手で弾きたくなったりしてしまいます。しかし、そんな練習をしていると繰り返し弾いてもなかなか上達しません。まずは右手だけ、左手だけなど片手ずつ練習してください。
片手ずつ練習するときは、1音1音確実に鍵盤を抑えて丁寧に演奏します。超スローリーなテンポになってもいいので着実に弾けるようになりましょう。
1フレーズずつ練習する
区切りのいい小節まで1フレーズごとに練習すると、初心者でも無理なく好きな曲が演奏できるようになります。区切る箇所は、メロディにあわせて自分がキリがいいと思える場所でかまいません。1フレーズスラスラと弾けるようになったら次のフレーズに移り、2フレーズ弾けるようになったら2フレーズ通しで弾いてみてください。
こんなふうにフレーズごとに区切りながら少しずつ曲を完成させてください。
独学でも人前で演奏できるほど上達する方法
独学でピアノ練習を続けたら、いつかは人前で好きな曲を堂々と弾きたいですよね。聴いている人を感動させるような表現力を身に着ける練習法をご紹介します。
お手本を聴いて表現方法を学ぶ
好きな曲はぜひプロや上手い人が演奏している音源を探して、繰り返し聞いてみてください。強弱をつける箇所や、テンポを上げる箇所など、耳で聴くと感覚的に弾き方を学ぶことができます。楽譜がいまいち読めない人でも、上手い人のお手本を繰り返し聴くことでみるみる上達していきます。
音源は自分が練習しているものと同じ楽譜を演奏しているものがおすすめです。最初からCDやDVDが付属された教則本を使ってもいいでしょう。
歌いながら演奏する
歌いながらピアノを演奏すると、自分の歌声からどんなふうに弾けばいいのか分かるので、機械的な演奏を卒業できます。歌っているときは、自然と自分が弾きたい強弱やテンポになっており、味のある演奏に近づいていきます。
歌うときは「ラーラーラー」や「ターターター」「ドーレーミー」などなんでもかまいません。ぜひ積極的にメロディーを口ずさみながら弾いてください。
まとめ
ピアノは基礎練習が大切ですが、最初から好きな曲を練習曲にするとピアノ初心者でも好きな曲ばかり練習することができます。独学は弾く曲を自由に決められるので、ぜひ「弾きたい!」と思える曲を探してみてください。
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