大人から楽器の習い事を始める人は、バイオリンとピアノのどちらを選べばいいのでしょうか?どちらも音が美しく、教室や楽譜もたくさんあるので迷いますよね。今回はそれぞれの特徴やメリットを比較しながらあなたにあった楽器をご紹介します。
バイオリンの特徴とメリット
バイオリンは数ある楽器の中でも高音で透き通った音色を出します。それゆえ、少数のオーケストラの中では重要なメロディーを演奏します。
軽くて演奏しやすい
バイオリンと言うと「初心者はなかなか音が出ないんじゃないの?」と思っている人が多いですが、シンプルな作りの楽器なので意外と簡単に音が出ます。バイオリンは弓を動かせば音が鳴る構造で、楽器に触ったことがない初心者でも30分ほどで1曲演奏できるようになります。
もちろん音のきれいさや技術面は練習することで少しずつ身につけていきますが、初心者が思っているほどハードルの高い楽器ではないのです。
また、バイオリンの重さは約400グラムと軽く、年齢を重ねても負担になることはありません。演奏できるようになると生涯にわたって続けていけます。
表現方法が豊富なので多彩な演奏を楽しめる
バイオリンは音域の広く、表現方法が豊富な楽器です。例えば、ピチカートと言って指を指ではじく演奏方法があります。ウクレレのように指ではじくことで、ポンポンと爽快な音が鳴り軽快なリズムを表現できます。
また、ビブラートという奏法では音にゆらぎを与えることで、歌っているように演奏することも可能です。
ひとつの楽器でも多様な表現方法ができるので、スキルを身につけていくたび演奏するのが楽しくなっていきますよ。
ピアノの特徴とメリット
ピアノは鍵盤を叩けば音が鳴る楽器なので、楽器初心者も気軽に始められそうと思うのではないでしょうか。ピアノは音域が広く、1台で7オクターブほど演奏でき、ひとりオーケストラができることから「楽器の王様」とも呼ばれています。
すぐに美しい音で演奏できる
フルートのような木管楽器、トランペットのような金管楽器は音を出すのにコツがいり、練習を重ねなければきれいな音が出るようにはなりません。
一方ピアノは、鍵盤を押すだけで美しい音が返ってくるので、小さい子どもでも正しい音で演奏できます。木製のピアノは定期的な調律が必要ですが、電子ピアノやキーボードなどは調律の必要がなく初心者でも扱いやすいです。
さらに片手でメロディーを弾き、もう片方で伴奏をする奏法は、メロディー、ハーモニー、リズムといった3つの基礎をいっぺんに学習できるため、ひとつの楽器だけで音楽の基礎知識を習得することができます。
表現方法が豊か
ピアノは弾き方によって強弱をつけたり、音を伸ばしたり、弾むように弾いたり、表現方法が豊かです。他の楽器で多彩な表現方法をしようと思ったら習得までに時間がかかることがありますが、ピアノはイメージした通りに手を動かせば理想的な演奏方法ができるため、比較的簡単にマスターできます。
1台でクラシックやジャズ、jポップ、アニメ音楽などさまざまな雰囲気の曲が演奏でき、なんでも弾ける!という楽しみがあります。
バイオリンとピアノの難易度は?
バイオリンをピアノの難易度を比較すると、ピアノのほうが簡単です。バイオリンも音を出すのは比較的すぐにできますが、きれいな音を出したり、表現方法を身につけたりするのに少々時間がかかってしまうためです。
一方ピアノは、誰でも正しく美しい音を出すことができることから、超初心者でも短期間で人に披露できるほど上達します。
もし難易度で選ぶとしたら、ピアノのほうがおすすめです。
お金・費用がかかるのはどっち?
初心者用バイオリンは3~4万円程度で手に入ります。ピアノは電子ピアノなら3~10万円、電子キーボードなら1~3万円で購入できます。教則本や楽譜の価格は同等で、習い事教室も1回3,000~4,000円が相場です。
ただし、バイオリン教室のほうが数が少ないので見つかりにくかったり、見つかったとしてもやや高めに設定している教室もあります。
バイオリンとピアノ、結局どっちを選べばいい?
バイオリンとピアノのどちらを習うか迷ったときは、自分の好きなほうを選んでかまいません。楽器は毎日のように練習を重ねることで上達するので、やっぱり好きなほうでなければ長続きしません。
ここでは参考のため、それぞれおすすめな人の特徴をご紹介します。
バイオリンがおすすめなのはこんな人
- バイオリンの音が好きな人
- ミニオーケストラで演奏したい人
- バイオリンで演奏したい曲がある(葉加瀬太郎の「情熱大陸」とか)
- バイオリンに憧れていた
結局は「バイオリンが好きなんだ!」という人に向いていますね(#^.^#)
ピアノがおすすめなのはこんな人
- ピアノの音やオーケストラ性が好きな人
- いろんな曲調の楽曲を演奏したい人
- 超初心者で音楽の基礎知識から学習したい人
- ひとりで演奏するのが好きな人
楽器の中では比較的短期間で習得できるので、どうしても迷ってしまう人はピアノのほうがおすすめです。
まとめ
バイオリンとピアノはそれぞれ魅力があり、最終的には好きなほうを選んでかまいません。どちらもメロディー(主線)を演奏するので、楽しみながら演奏できるはずです。ぜひ大人からでも楽器を始めて一生の趣味にしちゃってください。
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